2020年07月06日
「伝える力」と「聞く力」
ドイツの保育園でとくに大事にされているのは、「自分でやりたいことをしっかりと言葉で説明し、相手にわかってもらえるようになること」「自分がやりたいからといって、何をやってもいいわけではないと知ること」の2点です
先日、小学生から
「学校では嫌なことを言われても
言い返すのは禁止」だと言われました。
では、どうするのかというと
「必ず、先生に言いに来るように」
と言われているそうです。
ドイツの保育園で大事にされていることは
日本の小学校では大事ではなく
大事なのは、
もめないこと?
問題を起こさないこと?
日本の小学生は
ドイツの保育園児よりも
「伝える力」を身につけなくても良い?
あ、「報告する力」はつきますかね。
ホウレンソウ。大事ですね。
たいてい、子どもは(大人も)
自分に都合が良い報告ばかりしますけど。
みんなで一緒に生きていくうえで大事なことを「規則」という形で押しつけるのではなく、自分たちで話し合い、適切な解決方法を見つけ出していくスタイルを大事にしているわけです。
こうしたスタイルの背景には、ドイツでは論理的に物事を考え、それを相手に明確に伝える力が重要視されていることがあります。ドイツの人たちにとってディスカッションを通して意見をぶつけ合い、お互いの価値観や考え方を理解し、それから解決策を見出していくのは当然のことなのです。
そのためには、まず自分がどういう考えを持っていて何をしたいのか、明確に表現することが求められます。同時に相手をリスペクトし、その話を聞いたうえで意見を述べる姿勢を身につける必要があります。
「沈黙は肯定」で良いですか?
「声が大きい人の意見が通る」で良いですか?
このことから、ドイツの各家庭では子どもの頃から、きちんと自己主張すること、相手の意見に耳を傾けること、そのうえでどうすればいいか答えを出すことに取り組みます。さらに前述したように保育園でも、「自分が何をやりたいのか」「何をやりたくないのか」「できないときにはどうするのか」について、対話を通じて考えさせようとしているのです。
もっと対話しましょう!
仲良くケンカしましょう!